FLAGSのインタビュー企画「FLAGSな人たち」では、メンバー一人ひとりが掲げる「FLAG」と、その旗に向かうアクションを伺っています。
今回のゲストは、打上蓮 さん。
FLAGSの最年少メンバーの大学1年生です。
2026年4月に宮崎から上京し、現在は東京都内の大学で経済学を学んでいます。
蓮さんが掲げる旗は、「世界の幸せを形にすること」。
とても大きな旗ですが、その原点には、小学生の頃に海外で目にした忘れられない光景があります。そして今、蓮さんはその旗に近づくため、自らさまざまな場所へ出向き、人と出会い、学びながら動き始めています。
宮崎から東京へ。自由になった大学生活
「高校までと比べて、一気に自由になった感じがします」
そう話す蓮さんが住んでいたのは宮崎県。出身地は佐賀県で、その後お母さんの仕事の関係で熊本県や山口県などを経て、最も長く暮らしたのが宮崎県でした。宮崎の自宅から海までは、自転車で10分ほどだったそうです。
4月から始まった新生活。
東京では満員電車に驚きながらも、すでに新しい環境には慣れてきたといいます。
大学で学び、アルバイトをしながら、蓮さんが新たに参加したのが、Musashino Valleyの学生運営チーム「Musashino Valley Fellow」です。
募集が始まるとすぐに手を挙げ、申し込みは第1号でした。Fellowとして、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(EMC)の授業も見学しました。
参加したのは、先日FLAGSの「羊一が聞く」にも登場頂いた荒木博行さんによる「クリティカルシンキング」の授業です。
「めちゃくちゃ面白かったです」と蓮さんは目を輝かせながら言います。
同じ年頃の子どもが、道端でお金を求めていた
そんな蓮さんが掲げている旗は、「世界の幸せを形にすること」です。
その想いの原点は、小学生の頃に訪れたスペイン・バルセロナにあるそうです。
蓮さんはこれまで、お母さんとともに15か国ほどを訪れてきたそうです。
そんな中で、忘れられないことが起きます。
小学4年生頃、バルセロナの街を歩いていたとき、自分と同じくらいの年齢の子どもから「お金をください」と声をかけられたのだそうです。
「同い年なのに、育っている環境によって、ここまで違うんだと気づきました」
自分と同じような年齢の子どもが、まったく異なる状況に置かれている。その光景は、幼かった蓮さんの心に強く残りました。
「そういう人たちを少しでも減らしたい。少しでも助けられるようなことをしていきたいと思っています」
「世界の幸せ」という言葉だけを聞けば、あまりにも大きく、遠い目標に感じられるかもしれません。
しかし、その旗は抽象的な理想から生まれたものではありません。自分の目で見て、心を動かされた経験から生まれた、蓮さんにとって切実な思いなのです。
一度届かなかったEMCに、もう一度挑戦する
世界の中で困難な環境に置かれている人たちを、具体的にどう支えればよいのか。
蓮さんは、まだその方法を見つけられていないと率直に話します。
だからこそ、学びたい。
そのために今、蓮さんが挑戦しようとしているのが、EMCへの再受験です。
実は蓮さんは、高校生のときにもEMCを志望していました。
しかし、その際は合格には届かず、現在の大学へ進学しました。
それでも、Musashino ValleyのFellowとしてMusashino Valleyに関わったり、EMCに来て荒木さんの授業を受けたりする中で、改めて思ったといいます。
「ここで学びたい。だから、もう一回EMCに挑戦します。」
一度結果が出なかった場所に、もう一度挑む。
それは、決して簡単な決断ではありません。それでも蓮さんは、自分の中に残る「世界を少しでも良くしたい」という思いを、具体的な行動へと変え始めています。
「自分が持っているモヤモヤを、EMCでの学びを生かして、少しでも改善できたらいいなと思っています」
大きな旗に向かうために、まずは必要なことを学ぶ。そのために、もう一度受験する。
蓮さんにとってEMCへの再挑戦は、「世界の幸せを形にする」という旗へ近づくための、明確な一歩です。
いろいろな場所へ行き、いろいろな人に会う
蓮さんが今、意識して取り組んでいることがもう一つあります。
「いろいろな場所に行って、いろいろな人に会って、話を聞こうと頑張っています」
最近では、隅田川花火大会に合わせて開かれた澤円さんのイベントにも足を運び、新たな出会いをつくりました。FLAGSのオンラインイベントにも参加し、興味を持った機会には積極的に飛び込んでいます。
まだ大学1年生。
蓮さんの掲げる旗は大きく、現時点ではまだ輪郭の見えない部分もあります。
けれど、旗を立てるために、最初から完成された答えを持っている必要はありません。
心に残った原体験を大切にすること。
今の自分に足りないものを知ること。
学びたい場所に、もう一度挑戦すること。
そして、人と出会うために自ら動くこと。
そうした一つひとつのアクションを重ねる中で、旗は少しずつ具体的な形になっていきます。
FLAGSには、世界を舞台に活動する人や、社会課題の解決に取り組む人、新しい事業を生み出そうとしている人など、さまざまな経験を持つ仲間がいます。
蓮さんの旗に共感する人、海外での経験を共有できる人、社会課題への向き合い方を一緒に考えたい人は、ぜひ声をかけてみてください。
一つの出会いが、次の学びを生み、その学びがまた新たなアクションにつながるかもしれません。
大きな旗を掲げた18歳の挑戦は、もう始まっています。


