FLAGSのインタビュー企画「FLAGSな人たち」では、メンバー一人ひとりが掲げる「FLAG」と、その旗に向かうアクションを伺っています。

今回の「FLAGSな人たち」に登場いただくのは、かくさん(撹上雅彦さん) です。

群馬県桐生市出身、現在は名古屋と東京の二拠点生活。61歳を迎えた今も、学び続け、挑戦し続けている方です。


息子さんの大学選びが、FLAGSとの出会いにつながった

撹上さんがFLAGSに参加したきっかけの一つは、息子さんの大学受験でした。

いくつもの大学のオープンキャンパスを回る中で、息子さんが唯一最後まで寝ずに話を聞いていたのが、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(EMC)だったそうです。

「俺、ここに行きたい」

その一言から、息子さんはEMCへ進学。

そして撹上さん自身も、EMCの空気や考え方に惹かれ、Musashino ValleyやFLAGSへとつながっていきました。

「EMCっぽいことができていて嬉しいです」

そう語る撹上さんの言葉には、息子さんの挑戦を見守る父としての思いと、自分自身もまだまだ学び続けたいという意欲がにじんでいました。

息子のために、放課後等デイサービスをつくった

撹上さんの人生が大きく変わったのは、息子さんが生まれてからでした。
息子さんには発達障害があります。
しかし、既存の支援の中には、撹上さんが本当に必要だと思えるものがなかったそうです。

「自分が望むものがないなら、自分で作るしかない」

そう考えた撹上さんは、それまでの事業を手放し、息子さんのために放課後等デイサービスを立ち上げました。

さらに、そこで学習支援をしていることを発信していたところ、行政から「放課後等デイサービスでは教えてはいけない」と言われます。

そこで撹上さんは諦めませんでした。

「じゃあ、学習塾を作るか」

そうして、息子さんのために学習塾も立ち上げたのです。

まさに、目の前の課題に対して、文句を言うだけではなく、自ら仕組みを作っていく。
撹上さんの歩みそのものが、アントレプレナーシップの実践でした。

自分の“取扱説明書”を知ることが、人生を変えた

息子さんの検査や支援に向き合う中で、撹上さん自身も、自分の特性に気づいていきました。

「自分も同じなんじゃないか」

検査を受ける中で、自身にも発達障害の特性があることがわかったそうです。

それまで撹上さんは、整理整頓が苦手だったり、約束を守ることが苦手だったり、自分の不得意さに悩むこともありました。
しかし、自分の特性を理解してから、考え方が変わります。

「自分の苦手なことは一切しない。人に任せるようにしたら、会社も一気に伸びていきました」

この考え方は、子どもたちの支援にもつながっています。
大切なのは、障害というラベルを貼ることではなく、

「君はここが強くて、ここが苦手なんだよ」

と伝えること。

自分の取扱説明書がわかれば、人はもっと生きやすくなる。

撹上さんの言葉には、実感に裏打ちされた力がありました。

個性ある子どもたちが「自分はダメだ」と思わない社会へ

撹上さんが掲げている旗は、とても明確です。

発達障害のある子、ギフテッドの子、そしてさまざまな個性を持つ子どもたち。
そうした子どもたちが、

「自分はダメだ」

と思わなくていい社会をつくりたい。

「個性ある子どもたちは、どうしても自分はダメだと思いがちなんです。ダメだ、ダメだと言われることも多い。そう思わなくていい社会をつくりたい」

この思いを、日本国内だけでなく、世界にも広げていきたい。

それが、撹上さんの今の旗です。

すでに日本国内では、コロナ禍を経て事業を広げてきました。

次に見据えているのは、世界の主要都市への展開です。

還暦を過ぎても、新しい挑戦を止めない。

むしろ、これまでの経験を集大成にして、次のステージへ進もうとしている姿が印象的でした。

60歳を過ぎても、学び続ける

撹上さんは、FLAGSだけでなく、Musashino ValleyのAIアカデミアにも参加しました。

最初はAIに詳しいわけではなかったそうですが、講座を通じて一気に活用が進みました。

「ここにも使える。あそこにも使える」

そう気づいたことで、AIアカデミアは撹上さんにとって大きなライフシフトになったといいます。

さらに、Musashino Valleyアカデミアにも参加予定。

英語の勉強にも取り組み、囲碁を取り入れた新しい支援の可能性も探っています。

「60歳を過ぎて、昭和に学んだことだけでこの先をやっていくわけにはいかない」

この言葉が、とても印象的でした。

旗を掲げるだけではなく、その旗に向かって学び続け、動き続ける。

撹上さんはまさに、FLAGSが大切にしている「旗を立てて、アクションする」を体現している方でした。

息子と、そして次の世代とともに

撹上さんには、もう一つの夢があります。

それは、いつか息子さんと一緒に事業をできたらという思いです。

ただし、無理に組ませるのではありません。

息子さんには息子さんの挑戦がある。

まずは本人が自分の道を歩き、失敗も経験しながら、自分のやりたいことを見つけていく。

その上で、いつか交わることがあればいい。

そんな距離感で見守っている姿が、とても素敵でした。

息子さんはEMCに入学してまだ間もないにもかかわらず、すでに変化が見えているそうです。

「やりたいことがある。それを持てるようになっただけで、すごい」

撹上さんの言葉からは、子どもを信じて見守るまなざしが伝わってきました。

旗は、いつだって立てられる

撹上さんの話を聞いて、強く感じたことがあります。
旗を立てるのに、年齢は関係ないということです。

35歳で独立し、息子さんのために事業を作り、自分自身の特性とも向き合い、60歳を過ぎた今も新しい学びに飛び込み、世界への展開を考えている。

その姿は、FLAGSにいる私たちに大きな勇気をくれます。

そして、撹上さんの旗は一人で立っているものではありません。

息子さんとの関係。
EMCとの出会い。
AIアカデミアでの学び。
FLAGSの仲間とのつながり。

いくつもの出会いと行動が重なって、今の旗がより大きく、より遠くへ向かおうとしています。

FLAGSは、旗を立てる場所であり、その旗に向かって動き出す場所です。

撹上さんの挑戦は、これからさらに広がっていきます。

個性ある子どもたちが、自分を否定せずに生きられる社会へ。

その旗に共感した方は、ぜひFLAGSの中で撹上さんに声をかけてみてください。

あなたの経験や知恵が、この旗をさらに前へ進める力になるかもしれません。