FLAGSのインタビュー企画「FLAGSな人たち」では、メンバー一人ひとりが掲げる「FLAG(志・目指す世界)」と、その旗に向けたアクションを伺っています。

今回お話を聞いたのは、のりおさん
インタビューの冒頭、真っ赤なオフィスを背景に登場してくださったのりおさんは、終始やわらかく、あたたかい空気をまとっていました。

普段からFLAGSやAIアカデミアの場で、誰かの投稿にリアクションをしたり、感謝を返したり、場をふっと明るくしてくれる存在。
「なんて気持ちのいいコミュニケーションをする方なんだろう」と感じていたのですが、今回その背景にある想いや歩みを聞いて、なるほどと思わされました。

のりおさんが掲げている旗は、とてもシンプルです。

「自分に関わるすべての人を笑顔にする」

でも、そのシンプルさの中には、のりおさん自身がしんどさをくぐり抜けてたどり着いた、本物の実感がありました。




おにぎりもパンも、実はのりおさんの仕事につながっている


のりおさんは現在、太陽工業という会社で働いています。
東京ドームの屋根や万博のパビリオンなど、誰もが知る大きな構造物で有名な会社ですが、のりおさんが所属しているのは、建築系ではなく物流に関わる事業部。

そこで扱っているのが、石油化学製品などを運ぶためのフレキシブルコンテナバッグです。
おにぎりを包むフィルムや、パンの袋に使われるフィルム。その“元になる素材”を運ぶための容器を作っているのが、のりおさんたちの仕事なのだそうです。

つまり、私たちの「毎日食べる」は、どこかでのりおさんたちの仕事に支えられている。

派手ではないけれど、確かに生活を支えている。
そしてのりおさん自身も、そのことに誇りを持っているのが印象的でした。

「このままでいいんだ」と思えた瞬間


朗らかで優しい印象ののりおさん。
でも、最初から今のような雰囲気をまとっていたわけではないのだそうです。

数年前、仕事のプレッシャーの中で、どんどん追い詰められていた時期があったそうです。
仕事に行くのが嫌になる。やるべきことはあるのに、気持ちがついていかない。そんな状態の中で、のりおさんは自己分析を始めました。

そこで取り組んだのが、「子どもの頃は何が好きだったか」「どんな時間が楽しかったか」を振り返る問いでした。

すると、見えてきたのはこんな記憶だったといいます。

中学校の休み時間が面白かった。
高校の部活が楽しかった。
それはなぜかと掘り下げていくと、ひとつの答えにたどり着きました。

「周りの人が笑顔で笑っているのが、心地よかった」

その瞬間、のりおさんの中で何かが腑に落ちたそうです。

「このままでいいんだ」
「ありのままでいいんだ」

数字を追いかけ、会社の中で“こうあるべき”に合わせようとしていた自分から、少しずつ鎧を脱いでいく。
周りから見ると「変わった」と思われたかもしれない。けれど、のりおさん自身としては、「元に戻れた」という感覚だったと話してくれました。


のりおさんのFLAGは、「半径5メートル」を笑顔にすること


今回改めて、のりおさんのFLAGは何ですか?と伺うと、返ってきたのはとてもやさしい言葉でした。

「自分に関わるすべての人を笑顔にする」

しかも、それを何か壮大な目標として語るのではなく、
「まずは半径5メートルからでいいかなと思っていて」
と話していたのが印象的でした。

FLAGSの中でもいい。
会社の人でもいい。
コンビニの店員さんでもいい。

目の前にいる人が、少しでも気持ちよくなったり、笑顔になったりしたらいい。
その発想が、のりおさんらしいなと思います。

大きな旗というと、つい大きな挑戦や派手なアクションを想像しがちです。
でも、こういう旗もあるのだと教えてくれます。

誰かに気持ちよく返事をすること。
ありがとうを返すこと。
その場の空気を少し明るくすること。

それも立派なアクションです。
そしてむしろ、毎日続けるにはこういう形の方が難しく、尊いのかもしれません。

旗を、毎朝“言葉”にしている


今回のインタビューで個人的にとても驚いたのが、のりおさんの習慣です。

通勤中、毎朝、自分の中にあるフレーズをぶつぶつ唱えているのだそうです。
その数、なんと30個ほど。

その中のひとつが、
「自分に関わるすべての人を笑顔にする」 という言葉。

自分の言葉は、自分が一番聞いている。
だから、毎日自分に聞かせる。
そうすることで、自分の行動も少しずつそちらに寄っていく。

のりおさんは、それをある種の“自主的な朝礼”のように続けているのだと話してくれました。

これがとてもFLAGSっぽいなと思いました。

旗を立てる。
でも、それだけで終わらせない。
日々の習慣に落とし込んで、少しずつ自分をそちらに向かわせる。

派手な宣言ではなく、静かな実践。
でも、こういう行動こそ、旗を現実にしていくのだと思います。

「ありがとう」を返すことも、立派なgive


私が以前から感じていた、のりおさんの気持ちのいいコミュニケーション。
その背景には、「giveファースト」や「自己中心的利他」という考え方があるそうです。

誰かが何かを発信してくれたら、
「受け取りました」
「ありがとうございます」
と返す。

それも立派なgiveだと、のりおさんは考えています。

この感覚、すごく大事だなと思いました。

何か大きな価値提供ができる人だけが、誰かに与えられるわけではない。
小さな反応や一言の感謝が、相手を救うこともある。
そしてそれは、誰にでもできる。

FLAGSのようなコミュニティが心地よく回っていくのは、こういう小さなギブが積み重なっているからかもしれません。

すでに毎日、旗に向かって行動している


今回のインタビューで印象的だったのは、のりおさんが「これから何かを始めたい」と語る前に、すでに毎日、自分の旗を実践していることでした。

人を笑顔にしたい。
だから、自分の言葉を整える。
感謝を返す。
場を和らげる。
目の前の人の気持ちを少しでも明るくする。

これって、一見地味に見えるかもしれません。
でも、こういうことを毎日やるのが一番難しい。
そして一番、その人の在り方が表れるところでもあると思います。

FLAGSは、旗を立てるコミュニティです。
でも同時に、立てた旗をどう日々の行動にしていくか が問われる場所でもあります。

その意味で、のりおさんはまさに、”旗とともに”生きている人なのだと感じました。

これから、FLAGSでやってみたいこと


そんなのりおさんが、FLAGSの中でやってみたいこととして話してくれたのが、新規事業に関する雑談や相談でした。

会社の中で新しい事業づくりに関わる中で、自分もチームもみんな手探り。
だからこそ、FLAGSの中にいる新規事業や起業に関わる人たちと、まずは気軽に話してみたい。いろんな人の意見を聞いてみたい。そんな思いがあるそうです。

これもまた、すごくいいなと思いました。

何かをやってみたいときに、いきなり完成形を目指さなくてもいい。
まずは話してみる。聞いてみる。つながってみる。
それも立派なアクションです。

FLAGSの中には、のりおさんのように「半径5メートルを笑顔にしたい」と思っている人もいれば、新規事業に挑戦している人も、これから何かを始めたい人もいます。

だからこそ、こういう声をきっかけに、また新しい対話が生まれていくのだろうと思います。

あなたの半径5メートルには、誰がいますか?


今回、のりおさんの話を聞いていて思いました。

旗というのは、必ずしも遠くにある大きな夢だけではない。
今日会う人を笑顔にすること。
目の前の人にちゃんと反応を返すこと。
それだって、十分に立派な旗になりうる。

そして何より大切なのは、
その旗を、ちゃんと行動にしていくこと。

のりおさんは、毎朝自分に言葉を聞かせながら、
毎日のコミュニケーションの中でその旗を実践しています。

もしこの記事を読んで、少しでも心があたたかくなった方がいたら、
今日、自分の半径5メートルの誰かに、ひとつやさしい言葉を返してみてください。

それもまた、FLAGSらしいアクションの始まりかもしれません。


【追伸】
のりおさんが仕事のプレッシャーから立ち直った当時のnoteをご共有いただきました。
人間のしなやかさを象徴するようなステキな記事です。
合わせてご覧ください。