FLAGSのメンバーに話を聞いていると、あらためて感じます。
このコミュニティには、本当にいろいろな旗があるな、と。

大きな夢を掲げている人。
まだ言葉になりきらない想いを抱えている人。
今まさに最初の一歩を踏み出そうとしている人。

今回の「FLAGSな人たち」第3回に登場してくださったのは、とくかなさん。
インタビューの冒頭で、とくかなさんは自分のことをこう表現してくれました。

「異端児になりたい人です」

その言葉のインパクトもさることながら、お話を聞いていく中で見えてきたのは、とてもまっすぐで、あたたかくて、強い旗でした。

それは、青森を盛り上げたいという旗。
そしてもっと言えば、「自分らの代で青森を終わらせない」という強い意志でした。

17歳のときに出会った、1枚の写真


とくかなさんが地方創生に強い関心を持つようになったきっかけは、17歳のときに見た1枚の写真だったそうです。

そこに写っていたのは、誰も歩いていないシャッター商店街。
それは、自分の大好きな地元・青森の未来を重ねずにはいられない光景だったのかもしれません。

それまで、地元がいつか衰退してしまうかもしれない、という危機感を強く持っていたわけではなかった。けれど、その写真を見た瞬間に、「青森も大丈夫だと思っていたけれど、もしかしたらそうではないかもしれない」と、はっとしたといいます。

そこから、とくかなさんの中で火がつきました。

もともと小学生の頃からガールスカウトを続けてきたこともあり、社会の課題に対して「自分が何かしなきゃ」と自然に思う感覚は育っていたそうです。だからこそ、その写真はただの“衝撃”では終わらず、自分の旗の原点になっていったのだと思います。

いまは“準備”の時間。でも、ちゃんとつながっている


今すでに青森で地方創生の活動をしているのかというと、そういうわけではありません。
今のとくかなさんは、千葉の工務店に勤めながら、地域に根ざした仕事を通じて経験を積んでいます。

一見すると、「青森」と「千葉の工務店」は遠いようにも見えます。
でも、お話を聞くと、その点と点はしっかりつながっていました。

工務店の仕事は、単に建物をつくることではなく、まちをつくり、暮らしをつくることでもある。
行政や地域の企業、金融機関などとも関わりながら、地域の中で物事を進めていく。そうした経験が、将来青森で何かを起こしていくための土台になると考えて、今の場所でトレーニングを積んでいるそうです。

つまり今の時間は、ただの寄り道ではありません。
旗に向かうための準備期間です。

FLAGSには、すでに何かを大きく成し遂げている人もいれば、こうして「これからのために力を蓄えている」人もいます。でもどちらも、間違いなく旗に向かっている。そのことを、とくかなさんのお話は静かに教えてくれました。

「青森の異端児になりたい」という言葉の奥にあるもの


今回のインタビューで印象的だったのは、とくかなさんが掲げる旗が、ただ「青森が好き」という感情にとどまっていなかったことです。

とくかなさんの実家は、築180年の古民家。
しかも、その地域をつくってきたご先祖の系譜の中に自分がいるという感覚もあるそうです。

だからこそ、受け継がれてきたものを、ただ“残す”だけではだめだと思っている。
それが未来にとって負の遺産になるのではなく、ちゃんと次の時代にとって意味のあるものとしてつないでいきたい。そんな思いがあるのだと話してくれました。

この感覚は、とても深いなと思いました。

地方創生という言葉は広く使われていますが、その根っこにここまで個人的で切実な思いがあると、旗は一気に輪郭を持ちます。
「青森を盛り上げたい」という言葉の奥には、地元への愛情だけでなく、歴史への責任感や、未来への願いが重なっているのです。

迷っても、結局戻ってくる場所


とくかなさんは、最初からずっと一本の道だけを歩いてきたわけではありません。

県庁を目指そうとしたこともあった。
ダンスが好きで、プロダンサーの道を考えたこともあった。

それでも、いろいろな人と話し、いろいろな可能性を見つめる中で、やっぱり最後には戻ってくる。
地方創生のことを考えているときの自分が、一番生き生きしている。
だからもう、やるしかない。そんなふうに語ってくれました。

この言葉が、とてもよかったです。

旗というと、最初から明確で、ずっとぶれずに持ち続けるもののようにも見えます。
でも実際には、揺れたり、迷ったり、別の道を見てみたりしながら、それでも戻ってきてしまうものこそ、本当に自分の旗なのかもしれません。

FLAGSは、そんなふうに旗を見つけていく人たちの場所でもあるのだと思います。

これから始まるアクション


では、とくかなさんはこれからどんなアクションをしていくのでしょうか。

答えはとても具体的でした。

まずは、青森に帰る頻度を増やすこと。
そして、青森の中で「盛り上げたい」と思っている人たちとのつながりを増やしていくこと。

さらに、地元の人だけでなく、青森に縁もゆかりもないけれど興味を持ってくれている人たちともつながっていきたいと話してくれました。最近はそうした外部の人たちから、面白い視点や意見をもらうことも増えているそうです。

だからこそ、自分はその間に立ちたい。
青森の内側にいる人と、外から興味を持ってくれる人をつなぐ、橋渡し役のような存在になりたい。そうしたイメージを語ってくれました。

ここに、FLAGSらしさがとてもよく表れているなと思いました。

旗は、ただ心の中で掲げているだけでは現実になりません。
実際に足を運ぶ。人と会う。つながる。巻き込む。
そうやって少しずつ、旗が地面に根を張っていく。

とくかなさんは今、その最初のアクションを、もう具体的に描き始めています。

まずは、FLAGSの中から仲間を増やしたい


インタビューの終盤、とくかなさんはこんなことも話してくれました。

FLAGS内の共通点の欄に、実はひっそりと**「青森」**を追加してみたのだそうです。
ただ、今のところそこにいるのはまだ自分ひとり。

このエピソードが、とても愛おしかったです。

でも、こういう小さな一歩こそ、実はすごく大事なのだと思います。
大きなプロジェクトをいきなり始める前に、まずは「青森が好き」「ちょっと気になる」「話を聞いてみたい」という人を見つける。そうやって仲間の輪をつくっていくことも、立派なアクションです。

FLAGSには100人を超える仲間がいます。
青森出身の人は少ないかもしれない。
でも、青森に興味を持つ人、地方の未来に関心がある人、地域を盛り上げたいと思っている人は、きっといるはずです。

もし今回の記事を読んで、とくかなさんの旗に少しでも心が動いた方がいたら、ぜひ声をかけてみてください。
その一言が、新しいつながりの始まりになるかもしれません。

FLAGSは、旗を立てて、動き出す場所


今回、とくかなさんのお話を聞いていて感じたのは、FLAGSという場所の面白さです。

ここには、すでに答えを持っている人だけがいるわけではありません。
「これから始める」という人もいるし、「まだぼんやりしているけれど、絶対に大事なものがある」とわかっている人もいる。

でも共通しているのは、自分の旗に対して誠実であろうとしていること。
そして、少しずつでも、その旗に向かって動こうとしていることです。

とくかなさんの旗は、
「自分らの代で青森を終わらせない」 というもの。

それはまだ道半ばです。
でも、だからこそ応援したくなるし、関わりたくなる。
そして読んでいるこちらも、「自分はどんな旗を立てて、どんな一歩を踏み出すだろう?」と考えたくなります。

あなたは、どんな旗を掲げますか?


「FLAGSな人たち」は、これからも続いていきます。

誰かの旗に出会うことは、
自分の旗を見つめ直すことでもあります。

そしてFLAGSは、旗を立てるだけの場所ではなく、
その旗に向かってアクションしていく場所です。

とくかなさんの青森への想いに共感した方も、
地方創生に関心がある方も、
あるいは「まだ自分の旗は言葉になっていないけれど、何か動きたい」と思っている方も、
ぜひこのコミュニティの中で声をかけ合ってみてください。

小さな会話から、次のアクションは始まるかもしれません。

あなたのFLAGは、何ですか?