FLAGSのインタビュー企画「FLAGSな人たち」では、メンバー一人ひとりが掲げる「FLAG」と、その旗に向かうアクションを伺っています。
今回のゲストは、ヒロさんこと佐藤裕史さん 。
普段はプロジェクトマネージャーとして働きながら、「日本の子どもたちを幸せにしたい」という思いを胸に、起業に向けた準備を進めています。
ヒロさんが今向き合っているテーマは、子どもの「不登校」や「行き渋り」。
けれど、ヒロさんが解決したいのは、不登校になった子どもを学校へ戻すことではありません。
子どもが苦しくなってしまうもっと前の段階で、親が子どもの個性や気持ちを理解し、子ども自身が幸せに生きられる環境をつくれないか。
自らも不登校の子どもを育てる当事者として、その方法を探しています。
そしてヒロさんは、考えているだけではありません。
人に会う。話を聞く。コミュニティに入る。ボランティアをする。noteを書く。
FLAGSの仲間との壁打ちから生まれたアイデアを、次々とアクションに変えています。
子どもたちが幸せであることが、自分の幸せ
ヒロさんは現在45歳。
これまで約20年間、プロジェクトマネージャーとして仕事をしてきました。
そんなヒロさんが、「子ども」というテーマを自分の人生の軸として意識するようになったのは、10年以上前のことでした。
当時通っていたグロービスで、自分自身の人生を振り返る機会がありました。
「自分は何がしたいのか」
そう考えたときに何度も思い出したのが、友人の子どもたちと遊んでいた時間でした。
そこで気づいたのが、「自分は、そもそも子どもが好きなんだ」ということ。
そして、
「子どもが幸せになっていることが、自分の幸せなんだ」
という、自分自身の価値観でした。
ご自身の子どもが生まれたから生まれた価値観ではなく、もともと自分の中にあった価値観。
その想いを「人生の生きがいとしてやっていきたい」と考え、現在は子どもに関わる事業での起業を目指しています。
我が子の不登校と向き合って見えた「子どものしあわせ」
40歳頃から、本格的に子ども向けの活動を考え始めたヒロさん。
最初に考えたのは、子ども向けの習い事でした。
でも、何かが違う。
そんなモヤモヤを抱えていました。
その答えにつながったのが、自分自身の家庭で起きた出来事でした。
ヒロさんの上のお子さんは、小学1年生の頃から「学校に行きたくない」と訴えるようになったそうです。
それが少しずつ強くなり、朝になると家族の中で衝突が起きるようになったといいます。
そして昨年10月、学校へ行かないという選択をしました。
ヒロさんはそれを、
「円満に不登校を選ぶ」
という言葉で表現しています。
無理に学校へ戻すのではなく、家庭と学校で話し合い、子どもの状態を優先する。
現在は、ヒロさんが自宅でリモートワークをする傍ら、お子さんもフリースクールにつながり、好きなMinecraftなどを楽しみながら過ごしています。
子どもが限界になるまで、親も気づけないという現実
今でこそ「円満に不登校を選ぶ」という選択をしたヒロさんですが、すんなりそこにたどり着けたわけではありません。
自身も子どもと向き合い、不登校について調べ、当事者の家庭とも話す中で、ヒロさんは大きな課題を感じるようになりました。
それは、子どもが精神的に追い詰められていても、親がその事実に気づくのに時間がかかるということです。
子どもの将来が心配だからこそ、「学校へ行った方がいい」「宿題をやった方がいい」と伝え続ける。もちろん、それは子どもを思ってのことです。
でも、子どもがすでに苦しさを感じていた場合、その言葉がさらにプレッシャーになってしまうこともあります。
それでも子ども自身は、「何が嫌なのか」「何に困っているのか」を、うまく言葉にできないことがあります。
親を心配させないように、「頑張って学校へ行こう」と我慢してしまうこともある。
そして限界に達して初めて、「これはまずい」と親が気づく。
ヒロさんが変えたいのは、まさにそこ。
もっと手前の段階で親を支援することです。
多くの親が、自分自身が学校へ通えていた経験があれば、「学校へ行くのは当たり前」と思ってしまうこともあります。
子どもの将来を心配するからこそ、自分の経験や常識を当てはめてしまう。
そこでヒロさんは、「子どものやりたいこと、楽しいことを第一に考えられる子育てを支援できないか」と考えています。
不登校になってから対応するのではなく、行き渋りや違和感が生まれた段階、あるいはそれよりもっと前から。
親が子どもの状態を理解するためのヒントを得られるような活動をしたい。
ヒロさんの旗は、少しずつ具体的な形になってきています。
まずは「パパ」に届けたい
今、ヒロさんが特に注目しているのが、父親です。
不登校や行き渋りに関する情報を探すと、母親向けのブログやコミュニティは比較的多い。でも、「パパ向けって、あまりないんですよね」とヒロさんは言います。
もちろん、父親たちも何も考えていないわけではありません。
でも、どこで話せばいいのか分からない。
そんな父親たちを支援するところから始められないか。
そう考え、すでに動き始めています。
不登校や行き渋りの子どもを持つ父親へのヒアリング。
父親向けの不登校コミュニティへの参加。
不登校支援の活動をしている人たちの場でのボランティア。
現場へ行き、人の話を聞き、行動して自分が解決したい課題と向き合っています。
壁打ちをしたら、次のアクションが決まる
ヒロさんといえば、FLAGSの中でもかなり活発に動いているメンバーの一人ですが、特に印象的なのが、壁打ち会での姿です。
自分が今考えていることや悩んでいることを持ち込み、FLAGSの仲間たちと話す。
そこで、
「noteを書いてみたら?」
「じゃあ、まずパパたちに聞いてみたら?」
といったアイデアが出る。
するとヒロさんは、それを本当にやる。
そしてまたFLAGSに戻ってきて、「やってみたら、こうでした!」と話す。
また壁打ちする。
また動く。
このサイクルを、ひたすら回しています。
しかも、楽しそうに。
ヒロさん曰く、「楽しくやるのは大前提ですね!」とのこと。
そう言う顔も、楽しそうでした。
僕はFLAGSの仲間に「ドロップキック」をしてほしい
インタビューの最後に、ヒロさんがFLAGSについて話してくれました。
「FLAGSって、めちゃめちゃみんな盛り上げてくれるんですよね」
何かをやろうとすると、
「やっちゃえ、やっちゃえ!」
「応援するよ!」
「この人を紹介するよ」
と、本気で応援してくれて、アクションまで起こしてくれる。
「自分、本当は動けない人間なんですよ。すぐサボっちゃうので」
だから欲しいのは、「優しく背中を押す」だけではないそうです。
「ドロップキックしてほしい(笑)」とのこと。
「次いつですか?」
「まだですか?」
「早くやりましょうよ」
そこまで言われると、動ける。
ヒロさんに限らず、人間ってきっとそういうものだと思います。
1人じゃなかなか動けない。
だから、私たちは、応援し合う。
もしこの記事を読んで、
「不登校や行き渋りについて、自分も当事者として話せることがある」
「父親として感じていることをヒロさんに伝えたい」
「教育や子育ての分野で一緒に何かできるかもしれない」
と思った方がいたら、ぜひヒロさんに声をかけてみてください。
いつも笑顔で軽やかなヒロさん。
そんなヒロさんにつられて、ついついあなたも行動し始めるかもしれません。
ヒロさんのnoteはこちら!



